みっちゃん仕事辞めたってよ。
「8月いっぱいで辞めさせいただきたいです。」
7月下旬、勇気を振り絞って社長に言った。
この一言を言うことさえ不安との闘いだった。
「なんでか教えてくれるかな?」
本当はこの時に、本当の理由なんて言う馬鹿正直な人は少ないだろう。
でも私は頭がいっぱい、言えたことで緊張がほぐれて
「不安障害とうつ病になりました、皆さんにご迷惑をおかけしてしまうので。」
それ以上、突っ込んでくることはなかったけど
本当のこと言ってよかったのかいまだによくわからない。
終わったことは気にしないほうがいいのかもしれないが
常に不安と恐怖が脳内で戦っている私にとって悩みの一つとなってしまう。
私が勤めいていたのは、小さなデザイン・印刷事務所。
10人にも満たないアットホームな会社だった。
アットホームと聞くとそんなのありえないと思われがちだが
本当にいい人たちばかりで人間関係に不満は一つもなかった。
私を苦しめたのが「納期」だった。
短いスパンで効率よく進めなくてはいけない焦りや
取引先との報連相が上手くできていなかったり
帰っても「明日で大丈夫かな?間に合うよな?」が常に脳の一部にある感じ。
これが不安障害を悪化させた要因だった。
仕事を辞めて半月、考えることが減った代わりに他の悩みごとが増えたけど
納期のことを考えないで済むと思うと気が少し楽になった。
また症状が落ち着いてきたら正社員は無理でも
派遣やパート、アルバイトを探していければいいなぁ。